嗅覚

普段考えてること、猫とか、すきな人のこと。

【観た】パッドマン

紹介されてて気になったから久し振りのちゃんと映画館、inパッドマン

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ヒンドゥー教の影響下にあって生理=穢れという思想が強かったインド

オープニングではラクシュミ(主人公)が結婚するところから始まって

奥さんが料理で苦労してたらおもちゃを改造して楽に野菜が切れる機械にしてみたり

自転車の二人乗りが上手くいかなければ後ろに椅子を設置してちゃんと乗れるようにするし

仕事でも溶接とかしてて手先が器用&発想力のあるラクシュミ、奥さん想いなのである

 

けどインドの男性たちは女性の生理について教育を受けずに育つことが多いのか

奥さんが生理で部屋に入れなくなった時、何それなんで?って純粋になってたし

(時は2001年の現代だっていうのに)

しかもそれを汚い布で処理してると知ってめちゃ心配になる

職場の人の事故で病院に付き添った折には医者からも女性は不衛生なものを使うせいで病気になる人も少なくないし

不妊になったり、最悪死ぬケースもあると聞いてしまえば

そりゃどんなに恥ずかしい、最低だと人間失格的な扱いを受けてもナプキン作りたいわけです

 

てか一応当時も薬局に行けばナプキン売ってるには売ってるんだけど

輸入製品で何個入りかは不明だったけど1パック1,000円以上する高級品だったみたいで

それじゃ多くの女性は救えない、もちろん妻も、だから安価に作れることが大事!と

海外のナプキン製作工程の映像を見てからは試作を重ねながら手動でできる機械を作って

偶然興行で来てた女性に試作品を使ってもらえた事で話がぐんと進んだ

 

ラクシュミ、とても一生懸命な男なのは間違いないんだけど

あまりにも村で非難されてきたせいもあるのか

そんな思想が根付いてるからこそ理解ある女性に協力してもらうことが大事(ビジネス的な意味で)ってことに

中々気付かずにいたんだよね

 

ラクシュミが売り出したときのナプキンは1枚売りで2ルピー

この、自分に必要かなーと思う分だけ買えるのも良心的だったかも

評判になってコンスタントに売れるようになってからは製品名も付けてパック売りになって

ラクシュミがナプキンを作ったことで何より偉大だったのは

生理を理由に働けないでいる女性たちに雇用を生み出した事だと思う

衛生面からだけじゃなくて、社会的にも女性を救うことにつながったから

こんな風にして映画にもなるわけです